岐阜県で産業医を探す!医師会の取り組みや研修について解説!

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50人以上の従業員がいる事業場は、産業医の選任義務があります。しかし、産業医を探したくても探し方や依頼方法などがわからないことがあります。そこでこの記事では、岐阜で産業医を依頼したときの報酬や探し方などをご紹介するので、参考にしてください。

岐阜の産業医事情〜人数や報酬は?〜

常時、50人以上の従業員がいる事業場は産業医の選任義務があります。岐阜も例外ではありません。ここでは岐阜の産業医事情について解説します。

岐阜にいる産業医の人数

岐阜で産業医の人数は1,267人(2018年時点)、一方、産業医を必要とする事業場は2,436数(2016年時点)でした。このように、産業医が不足している状態です。そのため、産業医1人が担当する事業場は1.92数となります。

岐阜で多い業種は全域で見ると、卸売業・小売業が24,132事業場、次いで製造業13,734事業所が多く、県庁所在地である岐阜市周辺では卸売業、小売業に次いで、医療・福祉が多い状況です。

次に、岐阜県内で多い業種の卸売業・小売業と製造業に焦点をおいて、よく安全衛生観点で発生する問題をまとめています。

製造業

【問題】
-製造現場とオフィスワークとでは業務負担が異なる
-製造現場は夜勤があるため生活リズムが崩れやすい
-慢性的に労働力が不足している
-メンタル疾患で休職退職する人が増加している

【考えられる対応策】
-事業所が従業員の健康管理は大切であることを認識し必要な対策をする卸売業、小売業

【問題】
-長時間労働者への医師による面接指導実施率が低い
-転倒や交通事故などの労働災害が発生しやすい
-体調を崩して長期休職や退職する人がいる

【考えられる対応策】
-働き方を改善する
-衛生管理者がチェックリストを使用して職場巡視を行う
-リスクアセスメント手法をメンタルヘルス対策に取り入れることを検討する
-従業員が産業医や看護師に相談できる体制を整える

このように、どの業種でみても問題はあります。その内、休職や退職となるメンタル不調は事業所にとっては損失です。そのため、メンタル疾患に対応できる産業医が求められています。

岐阜で働いた場合の報酬

岐阜で働いた場合の報酬は、経験年数や勤務日数によって異なります。これは、他の都道府県で働いても同じです。また、嘱託産業医か専属産業医かだけではなく、事業場の規模も報酬に影響します。

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嘱託産業医

嘱託産業医の場合、事業場に出勤する日数が少なかったり時間が短かったりします。そのため、報酬は2~20万円前後が目安です。また、嘱託産業医として働いている医師は開業医や勤務医がほとんどです。よって、メインの仕事の合間に産業医として働くイメージです。

専属産業医

専属産業医は経験年数や勤務日数が影響します。たとえば、卒後5年未満の産業医で週1回で働くと200万円未満/年、週4回であれば800万円前後/年です。

一方、卒後5年を超えた産業医は週1回で250万円未満/年、週4回は800万円~1,000万円未満/年が目安です。このように、経験があれば1週間の勤務日数が少なくても年収は増加します。また、外資系の産業医になると語学のスキルが加わるため、上記の年収より10%程度が上乗せされます。

岐阜の産業保健総合支援センターの役割とは

各都道府県に必ず1つはある産業保健総合支援センターは、独立行政法人労働者健康安全機構が設置した施設です。まずは、岐阜の産業保健総合支援センターの役割をご紹介します。

役割

岐阜の産業保健総合支援センターは、岐阜県内にいるすべての労働者の健康の保持増進を目的として設置されています。そして、役割はいくつかあります。たとえば、以下の5つです。

  1. 産業保健関係者への研修等の実施
  2. 専門的な相談への対応
  3. メンタルヘルス対策の普及と促進
  4. 治療と職業生活の両立支援の普及と促進
  5. 産業保健に関する情報提供   など

参考元:岐阜産業保健総合支援センター

一方、似たような名前で間違えやすい地域産業保健センターは、地域の小規模の事業場または労働者に対して以下の内容を実施しています。

  1. 労働者の健康相談といった各種相談対応
  2. 健康診断の事後対応
  3. 長時間労働者や高ストレス者に対する各種面接指導  など

参考元:岐阜産業保健総合支援センター

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岐阜県医師会の産業医に対する取り組み

岐阜県医師会は昭和22年11月に設立されました。目的は「医道の昂揚、医学医術の発展普及と公衆衛生の向上を図り社会福祉を増進すること」(引用元:岐阜県医師会)などです。ここでは取り組み内容についてご紹介します。

岐阜県医師会の取り組み内容

岐阜県医師会の取り組みは以下の11項目です。

(1) 医道倫理の昂揚
(2) 救急医療情報システムの機能充実
(3) 県民の健康教育、健康相談、健康診査の推進
(4) 老人保健法に基づく保健事業の推進と整備
(5) 救急医療、休日診療体制の整備
(6) 災害時の医療体制の整備の検討
(7) 介護保険制度の導入を視野にいれた福祉医療の検討
(8) 産業医の研修、県下の産業保健活動の推進
(9) 学校医活動、学校保健の推進
(10) 乳幼児保健体制の強化
(11) 予防接種の適正化の推進

引用元:岐阜県医師会

県民が安心して医療が受けられるよう、医療提供体制の構築を行っています。

岐阜の産業医研修会はどうやって受ける?研修内容も解説!

産業医になるためには、産業医研修を受けて必要な単位を取得しなければいけません。まず、産業医の要件は以下の通りです。

(1)労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識についての研修(※)であって厚生労働大臣が指定する者(法人に限る。)が行うものを修了した者
(※)現在、①日本医師会の産業医学基礎研修、② 産業医科大学の産業医学基本講座がこれに該当します。
(2)産業医の養成等を行うことを目的とする医学の正規の課程を設置している産業医科大学その他の大学であってその大学が定める実習を履修したもの
(3)労働衛生コンサルタント試験の保健衛生区分に合格していること
(4)大学において労働衛生に関する科目を担当する教授・准教授・講師である、または、あった者
(5)その他厚生労働大臣が定める者(現在、該当者なし)

【引用元:公益財団法人産業医学振興財団 産業医になるには】

岐阜で行っている研修

では、実際に岐阜で行った、ある年の産業医研修の内容をご紹介します。

  • 両立支援と高年齢労働者の安全と健康確保
  • 騒音職場における聴覚管理
  • 長時間労働者面接指導の具体的方法 など

産業医研修の日程は、各都道府県の医師会のホームページ・日医ニュース・日本医師会のホームページなどに掲載しています。

研修を受講した証明は、産業医学研修手帳に受講取得単位の記載と主催者のシールまたは押印をします。また、日本医師会認定産業医の申請時には産業医学研修手帳の提出が求められます。そのため、受講前には産業医学研修手帳を取り寄せてください。

産業医学研修手帳は申請しなければ貰えません。申請時には「産業医学研修手帳発行願い」に必要事項を記入して、その地区を担当している医師会に提出してください。

申請に必要な単位

申請には50単位が必要です。また、研修は前期・後期・実地と分かれていますが、受講する順番に決まりはありません。特に前期は開催日数が多くないため、受講できるタイミングで、確実に受講してください。また、前期は2日間で14単位を取得する研修会がほとんどです。

単位と科目は下記を参照してください。

(1)前期研修
前期研修は入門編で、取得単位は14単位です。

(2)実地研修
実地研修で10単位を取得します。内容は作業環境測定や職場巡視といった内容です。産業医として働いたとき、必ず行う内容を研修で習います。

(3)後期研修
後期研修では26単位を取得してください。研修内容は、地域の特性を考慮した実務的なもの、前期研修よりも専門的な内容になったりします。また、総括的な内容も行うため、研修を振り返ることもできます。

研修の申し込みについて

研修の申し込みは、研修の実施日の1ヶ月前から受け付けています。また、研修費ですが産業医部会に所属していない方は所定の金額を納めてください。

岐阜県医師会会員でも産業医部会未加入:4,000円
岐阜県医師会非会員:10,000円

岐阜で産業医求人があるかチェック!

岐阜でも産業医の求人はあり、インターネットで検索も簡単にできます。また、就業先の業種や報酬はさまざまです。自宅から通勤しやすい事業所や、納得できる報酬の事業所を選ぶことができます。

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過重労働者や休職・復職者が多い業種が散見される岐阜県でも産業医の必要性は年々高まってきています。産業医を選ぶ方法はいくつかありますが、サポートもセットになっていると事業場としても導入しやすくなります。そこで、エス・エム・エスの「リモート産業保健」がおすすめです。

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産業医選任ガイドブック
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