福岡の産業医の講習会事情や、産業センター・紹介サービスについて調査

産業医 福岡

この記事の監修者

産業医や産業保健師など産業保健分野で活躍する専門家チーム

サンチエ編集部

福岡の産業医の人数は?産業医の需要はある?

2014年の日本医師会の公表によると、福岡県の産業医の人数は約3,800人程度です。現在の詳しい人数の公表はありませんが、産業医の人数は全国で毎年2,000人以上増加していることから、福岡県でももう少し増加していると考えられます。

では、産業医の需要はどうでしょうか?結論から言うと、需要はあると言えます。その理由は大きく分けて以下の2点があげられます。

  1. 事業所数に対して、産業医数が不足している
  2. うつ(躁うつ)病の患者数が増加している

1つずつ説明していきます。

①事業所数に対して、産業医数が不足している

常時50人以上の労働者を使用する事業場は、産業医の選任が法律で義務づけられています。(労働安全衛生法第13条第1項、労働安全衛生法施行令第5条より)

「事業場」とは企業全体ではなく、支店や支社、営業所、店舗等の組織上、ある程度独立して事業を行っている場所のことを言います。

「常時使用する労働者」とは、正規従業員の他、アルバイトやパート、派遣労働者等も含めて、常態として使用する労働者の数をいいます。

つまり、企業内でも各事業場ごとに常時使用する労働者が50人以上いる場合は、それぞれ産業医を選任する義務があることになります。

福岡県で、50人以上の労働者を使用している事業所数は2018年の総務省の調査では約6,274事業所です。

先述した産業医の人数と比較すると産業医1人あたり、約1.65事業所を対応することになります。統計の年が異なるため、単純に比較することは難しいですが、産業医が足りているように感じるかもしれません。

しかし、常時使用する労働者が49人以下の事業場においても、産業医選任は努力義務となっています。義務ではないものの、できる限り産業医を選任するように努める必要があります。そのため、福岡県全体として考えると産業医の人数はまだまだ必要と言えるでしょう。

②うつ(躁うつ)病の患者数が増加している

2019年の精神保健福祉資料によると、福岡県におけるうつ(躁うつ)病の患者数は前回調査時に比べて増加しています。

また、うつ病を含む精神疾患を有する患者数は年々増加しており、仕事での強いストレスや不安、長時間労働等の業務に係るメンタルヘルス不調も要因の1つとされています。

過重労働やメンタルヘルス対策が企業や事業者にとって重要な課題であり、産業医はその課題に取り組むために重要な役割を担っているため、企業・事業者から産業医への需要は高まっていると言えるでしょう。

福岡の産業医の基本報酬額はどのくらい?福岡市とその他の地域の待遇差は?

産業医の報酬

産業医選任を検討する際に、事業者や企業担当者が最も気になることが「産業医の報酬」についてではないでしょうか?

日本医師会産業保健委員会が調査したデータによると、事業場からの問い合わせ内容で「産業医の報酬」に関することが圧倒的に多いこと(80.5%)がわかっています。

産業医の報酬については、国や都道府県の医師会であまり明記されておらず、福岡県医師会にも公表はされていませんでした。

報酬は産業医の雇用形態(専属・嘱託)、経験年数、勤務日数、事業場の規模や地域によって大きく異なるため、一概に報酬を固定することができないことが理由として考えられます。

その中で、報酬に最も違いが出る産業医の雇用形態(専属・嘱託)について確認しておきましょう。

専属産業医

専属産業医とは、事業場に常勤で勤務する産業医のことで、以下に該当する事業場では専属産業医を選任することが労働安全衛生規則第13条第1項第3号で定められています。

・業種にかかわらず常時1,000人以上の労働者を使用する事業場
・有害物質を取り扱う業務に常時500人以上の労働者を従事させる事業場

※有害物質を取り扱う業務とは、労働安全衛生規則第13条第1項第3号に記載

専属産業医は企業と直接雇用契約を結び、一従業員として勤務することになります。そのため、週3〜5日の勤務が目安になりますが、産業医の質を維持・向上するために研究日を設けていることもあり、専属産業医の勤務日数は企業によって異なります。

相場報酬は、週3〜4日の勤務で年間1,200〜1,500万円程度ですが、先述している通り、産業医の経験年数や職務内容、事業場の規模等でも異なるため、目安として捉えておくと良いでしょう。

嘱託産業医

嘱託産業医とは、事業場に非常勤で勤務する産業医のことです。全国で働く産業医のほとんどが嘱託産業医で、開業医や病院等で勤務している医師が、嘱託産業医として企業の産業医業務を行っている場合も多くあります。

基本的に月に1回程度の勤務となりますが、企業との契約によって異なります。報酬相場は専属産業医と同様に、事業場の規模や経験年数等によって異なり、福岡県の医師会では報酬について公表はしていませんでした。

今回は、公益社団法人日本橋医師会が公表している産業医報酬基準額を代表例としてあげますが、あくまで目安として確認するようにしましょう。

  • 50名未満   75,000円〜
  • 50〜199名  100,000円〜
  • 200〜399名  150,000円〜
  • 400〜599名  200,000円〜
  • 600〜999名  250,000円〜

※ストレスチェックや健康診断の実施、予防接種等の費用は含まない。
※労働安全衛生法の産業医業務には該当しないストレスチェックの実施者や共同実施者を、産業医として選任している医師が担当する場合は、実施者の場合は20万円程度、共同実施者の場合は10万円程度が打倒と考えられる。
※ストレスチェックの面接指導の実施する場合は別途追加費用を必要とする。また、有害業務等への対応等の産業医業務の内容や、医師の産業医学の専門性に応じて基本報酬額に相当の加算を行うことが妥当と考えられる

産業医の報酬は様々な要素で決定されるため、今回の内容はあくまで目安となります。産業医選任を行う際は福岡県医師会へお問い合わせをしてみると良いでしょう。

地域差はある?

総務省が2018年に調査した内容によると、福岡県の事業所数は228,345事業所で、兵庫県に次ぎ全国8番目で、前回2014年の調査時より増加しています。

また、市町村別にみると、福岡市が79,112事業所(県全体の34.6%)と最も多く、次いで北九州市の45,083事業所(県全体の19.7%)となっています。

福岡県の医師は福岡市や北九州市に数多く勤務しているため、産業医も結果的に多く勤務しています。そのため、地域によって差が生じている可能性があります。

また、地域によって「建設業が多い」、「運送業が集まっている」等の業種や男女構成、休職や退職の原因となる事象等も異なるため、課題や特徴に合わせて、ニーズを満たす産業医を探す必要があります。

そういった点でも、産業医数が多い福岡市や北九州市の方が探しやすいと言えますし、選任する産業医の報酬にも違いが生じる可能性があることは認識しておいた方が良いでしょう。

ただし、産業保健総合支援センターや産業医の紹介サービスを活用することで、地域を問わず、産業医に関する相談を行うことができます。

こちらに関しては後述しますので、ぜひチェックしてみてください。

気になる福岡の産業医の研修会事情

産業医は技術や知識の維持・向上を図るために、定期的に研修会を受講しています。もちろん、福岡県でも産業医向けの研修会は数多く行われています。

ここでは、福岡県医師会が開催している研修会をいくつか紹介します。

  • 令和3年12月1日(水) 第8回基礎・生涯研修会「職場巡視を効果的に行うために」
  • 令和4年1月13日(木) 第9回基礎・生涯研修会「遠隔教育時代の健康教育の技術」
  • 令和4年2月18日(金) 第10回基礎・生涯研修会「AI時代の産業保健活動」

上記以外にも、1年を通して研修会が行われているため、詳しくは福岡県医師会のHP(ホームページ)でも確認できます。

最近では新型コロナウイルスの感染拡大により、緊急事態宣言等の発令で研修会の開催を中止する場合もあるため、定期的に確認しておくと良いでしょう。

福岡産業保健総合支援センターとは

産業保健総合支援センターとは、産業医・産業看護職・衛生管理者等の産業保健関係者を支援するとともに、事業主に対し職場の健康管理への啓発を行うことを目的として、全国47の都道府県に設置されている施設です。

※独立行政法人労働者健康安全機構HP(ホームページ)より引用

福岡県にも設置されており、具体的な活用方法として以下の方法があげられます。

地域産業保健センター(地域窓口)の活用

地域産業保健センター(地域窓口)は事業場の労働者数が49人以下の小規模事業場における事業者や労働者を対象に産業保健サービスを無料で提供しています。

サービス内容は、労働者の健康管理に係る相談や健康診断結果についての医師からの意見聴取、長時間労働者・高ストレス者に対する医師による面接指導、医師または保健師が事業場を訪問して産業保健指導を行う等があります。

利用する際は事前申し込みが必要で、回数制限等もあるため、詳しくは事業場近くの地域産業保健センター(地域窓口)に問い合わせしてみると良いでしょう。

メンタルヘルス対策支援

メンタルヘルス対策に詳しい精神科医や心療内科医、産業カウンセラー等が相談に応じています。必要時はメンタルヘルス対策促進員が職場を訪問し、メンタルヘルス対策の導入に関する支援を行っています。

サービスは無料で利用できますが、医療機関ではないため医師による労働者への診断や治療は行えない点は注意しましょう。

利用する際は、福岡産業保健総合支援センターHP(ホームページ)からメールやFAX、郵送での問い合わせが可能になっています。

治療と仕事の両立支援

治療と仕事の両立支援(以下、両立支援とする)とは、病気を抱えながら仕事をしている労働者が、仕事を理由に治療機会を逃さず、また、治療が仕事の継続を妨げられることなく働き続けられるように支援する取り組みのことです。

福岡産業保健総合センターでは、両立支援に取り組む事業場に対する支援を行い、両立支援対策に詳しい産業医や保健師、社会保険労務士等が事業場の相談に応じて対応します。啓発セミナーや個別相談や事業場訪問等の支援を無料で受けることができます。

利用の際は、福岡産業保健総合支援センターHP(ホームページ)から申込書をダウンロードし、FAXで申し込みをしましょう。

福岡で産業医の求人はあるのか

結論から述べると、福岡県の産業医の求人はありますし、途切れることもあまりないでしょう。産業医は医師免許に加え、厚生労働省令で定める要件を備える必要があり、全ての医師が産業医として勤務することはできません。

「産業医資格を有する」と条件を提示している企業も多く、産業医の求人は産業医資格を有する医師のみが応募を行うことができるため、結果的に求人に応募可能な医師は少なくなります。

そのため、産業医資格を持ち、産業医として働きたい医師にとってはそれほど高くない競争率になるでしょう。

また、事業場の労働者数が増加したことで常勤で勤務できる専属産業医が必要になったり、産業医の欠員や交代に伴い、求人することになった事業場等、事業場・産業医それぞれの事情が関わるため、産業医の求人は比較的見受けられると言えます。

ただし、募集の際に「企業での産業医として経験がある方」や「精神科や心療内科経験がある方」等の産業医経験や診療科目についての条件がつく場合があるため、その点は確認しておく必要があります。

福岡で産業医をお探しならエス・エム・エスのリモート産業保健!

産業医紹介サービスは、企業や事業場のニーズに合わせて産業医をマッチングしてくれる仲介サービスです。産業医紹介サービスは以下のようなメリットがあります。

  • 産業医を探したり、依頼・交渉する手間がなくなる
  • 産業医との連携や諸事情で交代が必要になった際にも仲介に入り、対応を行ってくれる
  • 安全配慮義務や労働安全衛生法等の法律を遵守するためのフォローを行ってくれる

産業医紹介サービスのデメリットとしては、紹介やマッチング、その他仲介料等で費用がかかってしまうことです。

しかし、労働者が健康的で安全に働くことのできる職場環境づくりは、生産性の向上や心身の不調による労働者の休職・退職を防ぐことができます。結果的に、企業全体の成長や世間からのイメージアップにもつながるため、コストをかける価値は十分にあるでしょう。

産業医紹介サービスは数多くありますが、福岡県で産業医を探す際におすすめしたいのが、エス・エム・エスの「リモート産業保健」です。

エス・エム・エスの「リモート産業保健」では、福岡県内の企業様の産業医選任からストレスチェック、産業保健業務に伴う事務作業など、盛りだくさんな業務をトータルサポートします。もちろん、従業員数が50人未満の小規模事業場様も対応可能です。

会社概要

  • 会社名:株式会社エス・エム・エス (英語表記)SMS Co.,Ltd.
  • 本社所在地:東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー
  • 設立日:2003年4月4日
  • 東京証券取引所市場第一部(証券コード:2175)
  • 資本金:22億8100万円(2021年3月31日時点)
  • 従業員数:連結3,001人、単体1,949人(2021年3月31日時点)
  • 企業URL:https://www.bm-sms.co.jp/

特徴

エス・エム・エスは「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げています。

高齢社会が直面する、
・質の高い医療、介護のサービスの提供が困難になる
・現役世代の負担がより深刻になる
・高齢社会の生活にまつわる困りごとの解決が困難になる
という社会問題に対して次のような戦略的事業領域において解決を目指しています。

特徴

(株式会社エス・エム・エス https://www.bm-sms.co.jp/service/ 事業内容より引用)

リモート産業保健の特徴

そんなエス・エム・エスが運営している「リモート産業保健」は、初めて産業医選任する企業様でも安心で、充実したサポートで皆様から選ばれています。
そんな「リモート産業保健」が選ばれる3つの特徴を紹介します!

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法令業務対応基本プランは業界最安値の月額3万円からとなっています。内容は産業医訪問・ストレスチェック代行・衛生委員会サポートに加えて、産業看護職による面談や業務のサポートも行っており、産業保健必須業務を全て任せられるトータルパッケージとなっています。
人事労務の業務負担軽減と従業員への充実したメンタルケアを両方実現!
「法律が複雑で面倒…」、「休職や復職後の適切な対応がわからない」と不安を抱えるご担当者様のために、1名産業看護職が企業担当としてつき、産業医との連携や事務作業、衛生委員会の議事録作成、事前準備、高ストレス者以外のメンタル不調者の面談など、産業保健に関する業務やご相談を承ります。

また、産業医・産業看護職の2名体制での充実したメンタルヘルスケアを行います。高ストレス層だけではなく、メンタル不調者もケアし、休職リスク防止に貢献します。

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従業員50人未満へのメンタルケア、従業員数50人以上の法令遵守・メンタルヘルス対策・健康経営のサポートまで、訪問やリモート(Web/ICT活用)を掛け合わせて、企業の課題に合ったプランをご提案・お見積もりします。

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