- 「仕事(勉強)がぜんぜん進まない。モチベーションが上がらない……。」
- 「モチベーションを上げる方法ややる気になる方法を知りたい」
- 「人のモチベーションを上げる方法や言葉を知りたい」
上記のようなお悩みや疑問はありませんか?
やる気が出ない、モチベーションが上がらないことは誰でも経験があるでしょう。しかし、モチベーションが下がった状態が長く続くと、本来のパフォーマンスを発揮できなかったり、まったく行動できなかったりするかもしれません。
本記事では、自分のモチベーションを上げたいと考えている方や社内のモチベーションを上げる方法を知りたいという方に向けて、今日からすぐできるモチベーションを上げる方法や組織全体でモチベーションを上げる方法などについて紹介します。
モチベーションを上げる方法11選!
モチベーションとは、心理学で目標や目的などに向かって行動するためのやる気や動機、原動力などを意味する言葉です。モチベーションを上げて仕事に取り組むことで、生産性やクオリティを高めるといったメリットがあります。
ここでは、モチベーションを上げる方法を11個紹介します。すべてできなくても構いません。まずは1つ、できることから始めましょう。
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モチベーションアップに役立つ理論・活用方法6選&モチベーションを維持するポイント目標は明確にする
モチベーションを上げるうえで大切なことが「目標」です。ただし、曖昧な目標ではなく、明確な目標をたてましょう。例えば、「健康のために運動を取り入れたい」という目標を立てる場合は「毎日8000歩歩く」や「朝と夕方に4000歩ずつ歩く」という具体的な行動を設定します。
自分の生き方やキャリア、生活スタイルなどを含めて「どのようになりたいか」をイメージしながら考えましょう。紙とペンを用意して、書き出していくのもおすすめです。
まずは簡単な目標から始める
前項と関連しますが、始めは簡単な目標から設定しましょう。モチベーションを高い状態で維持し続けるためには、継続的な達成感を得ることが重要です。
先ほどの例であれば、「通勤時は階段を使う」、「退勤時に1駅分だけ歩く」といった細かく、達成できる目標をたてて取り組みましょう。小さな達成を積み重ねることで、目標を達成する習慣が身につきます。
目標の設定時は「明確な目標」とその目標の達成のために細かくした「簡単な目標」を決めるとスムーズに取り組みやすくなります。
現状のできている部分に目を向ける
夢中で取り組んでいると目標を達成することばかりに目が行きがちですが、現状に目を向けることも大切です。ときには「最近は運動ができていない気がする」「この仕事は苦手だ」と考えてモチベーションが下がることがあるでしょう。
そのようなときは、現状できている部分を書き出すのがおすすめです。小さなことでも構いません。可視化することで「前と比べてできるようになったこと」を確認でき、達成感や自己肯定感が得られるため、モチベーションを上げることができます。
ルーティンを作る
日々のルーティンを作ることはモチベーションを上げる・維持するために重要です。誰でも1日中、1年中モチベーションを高めた状態で維持し続けるのは難しいことです。
ルーティンを作ることで、オン・オフの切り替えがしやすくなったり、自分の調子やストレスに気付きやすくなったりするため、モチベーションを長期的に保つことができます。
具体的には、「仕事前に10分間読書をする」「寝る前に5分間ストレッチをする」「仕事前にコーヒーを淹れる」などが挙げられます。
同じ目標を持つ仲間を見つける
モチベーションには波があります。しかし、周囲に同じ目標を持つ仲間がいることで、良い刺激が得られ、モチベーションの維持や向上ができます。
一方で、モチベーションが下がった場合は、仲間と励まし合ったり、体験談を話し合ったりすることでモチベーションを取り戻しやすくなります。
仲間と切磋琢磨しながら目標達成に向かって取り組むことで、達成するスピードが早くなり、より多くの成功体験を得ることができるでしょう。
目標を達成したときのことを考える
「目標を達成したとき、自分はどのようになっているのか」を具体的に考えてみてください。具体的なイメージはモチベーションを上げるために大切です。自分自身の変化、周囲からの評価、仕事やプライベートの変化など、できるだけ具体的かつ現実的にイメージしましょう。
目標達成した自分自身をイメージすることで、人は目標達成に近づくための行動をとる傾向があります。
自分の強みを理解する
モチベーションを上げるためには自分の強みを理解することが必要です。自分の強みを書き出して可視化しましょう。これまでの経験を振り返り、人から褒められたことや頑張ってきたこと、当たり前のようにしていて気付かないことなど、自分自身を振り返ることで強みを見つけることができます。
自分の強みを理解できていると、自己肯定感を挙げやすく、前向きに取り組むきっかけを作ることができるでしょう。
考えていることをノートに書きだす
考えを整理してまとめたいときはノートに書き出すことがおすすめです。
なぜモチベーションが下がっているのか、何にストレスを感じているのか、自分はどのようにしたいと考えているのかなど、書き出すことで抱える悩みやストレスを客観的にみることができます。
また、「モチベーションが上がったきっかけ」や「価値観」といったほかでもない自分自身の体験談としてノートに書き留めておくことで、自分の変化にいち早く気付くことができるため、モチベーションを保つ際に効果的でしょう。
趣味などでリフレッシュする
疲れやストレスがたまるとモチベーションは下がりやすいですが、モチベーションが下がった状態で取り組むと疲れやストレスがさらにたまるという悪循環に陥る可能性があります。
そのため、ときには思い切って休むことが重要です。目標と関係のない趣味が、気分をリフレッシュさせ、目標へのモチベーションを高めることが期待できます。
セミナーや自己啓発本で刺激を受ける
セミナーや自己啓発本は、自分の悩みに対する解決策や考え方などを得られたり、自分とは異なる価値観や方法に出会えたりするため、良い刺激になり、モチベーションが上がりやすくなります。
モチベーションは何かのきっかけででてくるものであるため、モチベーションを上げるためには何かしらのきっかけが必要です。そのため、自ら行動を起こすことは大切といえるでしょう。
友人に話を聞いてもらう
自分の考えを書き出すことと同じく、友人に話をきいてもらうことで、自分のことを客観的に把握しやすくなります。
書き出すことと異なるのは、相手からリアクションがあることです。話を聞いた友人から褒められたり、「普通はできないよ」など驚かれたりすることがあるため、自分の強みを見つける機会ができます。
友人に話をして自分の考えを整理し、友人のリアクションや意見から客観的視点を把握することで方向性の確認や軌道修正を行なうことができるため、モチベーションを上げるいい機会となるでしょう。
モチベーションを維持するには?
モチベーションがすでに高い状態の方は維持できるように取り組むことが重要です。ここからは、モチベーションを低下させず、維持する方法を紹介します。
生活リズムを整える
夜中遅くまで起きていたり、暴飲暴食したりして生活リズムが崩れると、心身の不調を起こし、モチベーションが低下する可能性があります。そのため、生活リズムとモチベーションをつなげて考えることが大切です。
朝起きたらまずは太陽の光を浴び、体内時計をリセットさせましょう。できるだけ起床時間や就寝時間をバラバラにしないよう心がけて、バランスの良い食事や適度な運動習慣を身につけることがおすすめです。
人間関係にも気を付ける
人間関係はモチベーションに大きく影響をもたらします。人間関係が悪い状態だと、自分のモチベーションが下がりやすくなり、ネガティブ思考に陥る可能性があります。モチベーションを高い状態に保つためには、自分よりモチベーションの高い人や尊敬できる人、ポジティブな思考を持つ人、好意を持つ人と一緒にいるようにしましょう。
人間関係はマイナスなストレスがかかる要因の一つですが、同時に良い影響や効果を与えてくれるものです。人間関係にも気をつけてモチベーションを維持しましょう。
適切な目標設定をする
モチベーションが高いと目標も高く設定しがちですが、適切な目標設定を意識しましょう。モチベーションを維持するためには、小さな成功体験を積み重ねて、達成感を頻繁に得ることが大切です。
高い目標を立てる場合も、延長線上に目標をいくつかたてて、実現できるわかりやすい目標から達成を目指しましょう。
従業員や組織全体のモチベーションを上げるには
仕事へのモチベーションは自分だけではなく、従業員や組織全体でモチベーションを高く保つ必要があります。従業員や組織全体のモチベーションが高いと、生産性向上や離職率の低下、職場環境の改善などメリットが多くあります。ここでは、自分以外のモチベーションを上げる方法を具体的に紹介します。
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モチベーションマネジメントの方法とは?やる気をコントロールして生産性を高めよう面談で本人の気持ちを引き出す
3ヵ月や1ヵ月に1回といった、定期的な面談を実施して本人の気持ちを引き出す機会を設けましょう。モチベーション低下の要因には、会社や仕事の内容、人間関係、キャリアなどに対する不安や不安などが考えられます。
しかし、人によってモチベーション低下の要因は異なるため、定期的に1対1の面談を行ない、本人の現状や気持ちを確認することが大切です。
面談した上司や担当者の方は、聞き取った不安や不満の解消に努め、継続的に状況を確認し、改善に取り組みましょう。面談だけを行ない、改善する姿勢や取り組みをみせなければ従業員からの信頼度が低下し、モチベーション低下を招く可能性があります。
モチベーションが上がっていない原因を突き止める
モチベーションが上がらない理由は人それぞれです。先述した定期的な面談と一緒に、社内アンケートやミーティング中の雑談などを通して会社としてモチベーションが上がっていない原因を突き止めましょう。
また、定期健康診断やストレスチェックなどで確認できる健康状態は、従業員のモチベーションと密接に関係しています。その他にも、「やりたい仕事ができているか」「従業員のスキルにあった仕事ができているか」など、仕事の割り当てを意識することも一つです。
個人と集団の双方からアプローチを行ない、モチベーションが上がっていない原因を突き止めることで、従業員や組織全体のモチベーションを上げるための具体的な方法を見つけやすくなります。
ささいなことでも褒めてみる
人は褒められることで本能的に「役に立っている」「認められている」という承認欲求を満たします。承認欲求が満たされると、「もっと頑張ろう」や「この人(会社)の力になりたい」とモチベーションが向上します。
ただし、人事評価や定期面談だけで評価するのではなく、日頃からささいなことでも褒めることが大切です。例えば、従業員の意見に対して共感し、「そのアイデアはいいね」と伝えることで、褒めると同時に、従業員が発言しやすい雰囲気を作ることができます。
また、時間がたってから褒めると、従業員は何を褒められているのかわからないことがあります。タイミングを逃さないように、できるだけ早く褒めることも重要です。
挑戦できる環境作り
変化のない環境は刺激がなく、マンネリ化しやすいためモチベーション低下を招く可能性があります。ディズニーの創始者であるウォルト・ディズニーは「現状維持では、後退するばかりである」という名言を残しています。
この言葉は「新しいことに挑戦し、少しずつでも価値を高めよう」ということを表しています。つまり、従業員それぞれが挑戦し、変化していく環境はモチベーションを上げるために大切です。
例えば、以下のような環境が挙げられます。
- 部下の意見に関心を持って耳を傾ける上司がいる
- 部下に目標を持たせ、サポートするリーダーがいる
- 失敗してもただ叱責するのではなく、失敗の原因を一緒に考えるチームワークがある
- 固定概念にとらわれないように、企業全体で意識改革を実施している
年齢や勤続年数にかかわらず、誰でも挑戦できる職場は従業員がやりがいを得られやすく、モチベーションを上げやすい環境といえます。
従業員のモチベーション維持なら産業医のサポートを!
長時間労働や業務負担の増大など、業務に起因する健康状態の悪化はモチベーションの低下だけではなく、休職や離職などの企業経営にかかわる問題に発展しかねません。
そのため、医学と産業保健のスペシャリストである産業医と連携して、従業員の健康管理や職場環境の改善を図ることが企業に求められており、実際に常時50人以上の労働者を使用する事業場では産業医の選任が義務付けられています。
そうとはいえ、「産業医はどこで探すのが良いのか」、「具体的に何から始めたら良いかわからない」という事業者や担当者の方は少なくないでしょう。
リモート産業保健では、ニーズや課題に合わせた産業医の選任やストレスチェック代行をはじめ、産業保健活動の関連業務を徹底サポートいたします。産業医やストレスチェックでお困りであればリモート産業保健にぜひご相談ください。
まとめ
モチベーションには波があるため、上がったり下がったりするのは不思議なことではありません。しかし、モチベーションを高く保ち続けることで、個人・組織問わず、さまざまな可能性にやりがいを持って挑戦でき、目標を早く達成できます。
ただし、モチベーションは自然と高くなるものではありません。なにかしらの行動や言動、周囲からの刺激などによって高まるため、自分に合う方法を見つけることが大切です。
まずは本記事の内容を一つずつ試しながら、モチベーションが下がったときの対処法や上げるためのポイント、周囲を巻き込む方法など、自分だけの方法を見つけましょう。